ドイツのカール・シュリーパー製、アタック・サバイバル型ナイフです。
ブレード及びハンドルは反射防止のブラック・コーティング仕上げになっています。全長は約27.0センチです。
このナイフはカール・シュリーパー社が1970年代に生産した作品です。ちなみに映画First Bloodの公開が1982年ですので、このナイフが世に出たのはそれより前になります。
このナイフをビアンキ社がマークを変えて輸入し、自社シースを付けて販売したのが有名なナイトホークです。そういった意味で、このナイフは実用品として広く販売されたサバイバル・ナイフ系作品の原点の1つと言ってもいいと思います。

カール・シュリーパー社は1793年設立の古いメーカーで、元々は鍛造刃物を作っていました。ロゴマークからジャーマン・アイと呼ばれ、良質な刃物を長きにわたって提供してきたメーカーです。このナイフもサブゼロの熱処理がなされたステンレス鋼を使っており、きっちりとしたハンドル内の防水スペースや棒を括り付けられるように空けられた絶妙な形状のS字ヒルトからも、実用を考えてしっかりと作られているのがわかります。
元々カール・シュリーパーのオリジナル・シースは個人的には非常に残念な出来と思っており、だからこそビアンキ社が自社シースを付けて販売したのかもしれないのですが、この作品には中村英二氏が作られるレザーフィールド・セフィア製のかっちりとしたシースが付いています。ただし表面に経年の凹みや小傷等ありますので、その点はご了承下さい。
作られてからの年月を考えれば保存写真をご覧いただき、ご不明な点はご質問いただきました上で、ノークレーム・ノーリターンにてお願い致します。

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